専門用語の英語シリーズ 企業会計編 Part 2
1月12日に公開したPart 1に読者の方から反響がありましたので、早々にPart 2を作成しました。Part 1では海外にも拠点を持つグローバル企業を対象としたものでしたが、今回は国内だけで事業を行っている法人にも十分に使える英語表現を集めてみました。
収入 |
expenditures |
支出 |
revenues |
決算 |
final accounts |
会計経理 |
financial management |
債権 |
claims |
債務 |
obligations |
国債 |
national government bonds |
現金 |
cash |
貴金属 |
precious metals |
有価証券 |
securities |
法人 |
juridical persons |
補助金 |
subsidy |
助成金 |
aid |
奨励金 |
incentive |
貸付金 |
loan |
損失補償 |
indemnity |
財政援助 |
financial assistance |
計算書 |
statements of accounts |
証拠書類 |
documentary evidence |
電磁的記録 |
electromagnetic records |
支払遅延 |
delay in payment |
弁償 |
indemnity |
利害関係人 |
interested party |
補助金と助成金って何が違うの?
といった気もしますので、ここで原文と訳文を引用して解説したいと思います。
日本語:
国が直接又は間接に補助金、奨励金、助成金等を交付し又は貸付金、損失補償等の財政援助を与えているものの会計
英語: accounts of an entity that the State has directly or indirectly granted a subsidy, incentive, or aid, or extended other financial assistance such as a loan or an indemnity
出典:会計検査院法 第23条3項
弊社の英語翻訳者に確認したところ、
まず日本語の補助金と助成金の違いですが、
補助金と助成金の違いはほとんどないようです。
「補助金は予算が決まっていて最大何件という決まりがあります。一方助成金は受け取るための要件が決まっているので、それを満たしていればほぼ支給されます。」
これは制度上の違いだけで、英語でのaid / subsidyに制度上の違いは包含されていませんので、どちらでも使用可能と思われます。
オックスフォード米語辞典ではそれぞれ次のように定義されています。
aid: financial or material help given to a country or area in need
subsidy: a sum of money granted by the government or a public body to assist an industry or business so that the price of a commodity or service may retain low or competitive
aidには被災地等への救援物資の意味があるほか、一般的な補助や助成のための資金供与、subsidyは競争力を高めるための補助金を意味します。
補助金が「競争力を高めるための支援金」、助成金は「それ以外の一般的な支援金」と考えれば前者がsubsidy, 後者がaidと解釈しても問題ないと思います。
しかし、新和英大辞典では
補助金:a subsidy, a grant-in-aid, a grant of money
助成金:a (promotional) subsidy, a grant, a (government) grant-aid
と訳されていて、両者に大きな違いはありません。
とのことでした。
弊社では法律、金融等を中心に、ビジネス分野で重宝する辞書データを保有しています。
読者の方からリクエストを頂きましたら、その一部を公開していく予定ですのでお気軽にご連絡ください。
連絡先:newsletter@kodensha.jp