中国語の初級者にとって声調は難しいのか? 四声が見える「声調マスター」で楽しく学ぼう!
中国語を習得するにはピンインと呼ばれるローマ字表記した発音記号と、音の上げ下げを示す四声(声調)が重要とされており、初級者にとって最初の大きな壁になっています。
声調の例としてよく示されるのは、「ma」(マー)という音。イントネーションが変わると、「妈 (お母さん)」、「麻 (麻)」、「马 (馬)」、「骂 (叱る)」のように、音は同じでも違う意味になってしまいます。
弊社の中国語統合ソフトウェア『ChineseWriter11 学習プレミアム』には、『同・スタンダード』の中国語入力・辞書・漢字ピンイン変換といった便利な機能に加えて、「声調マスター」という学習ツールが搭載されています。
「声調マスター」を使えば、お手本のネイティブ音声と、マイクに向かって発話した自分の声の抑揚を、視覚的に比較することができます。さらに、録音した自分の発音を正しい声調に矯正することができ、自分の声で正確な中国語の音声を聴くことができる優れモノです。
このソフトは全国の大学の語学支援教室のパソコンにも導入されています。
以前、拓殖大学の1年生に『中国語検定 過去問WEB』と『ChineseWriter』の講習会をおこなったのですが、一番盛り上がったのは、この「声調マスター」の発音練習の場面。
声調を示すグラフがお手本と一致したことを隣の友人に自慢したり、例文が長いため簡単な文章を選び直したり、高低が逆になってしまったとか、学生たちの声があちらこちらから聞こえてきて、活気に満ちた雰囲気になりました。
学生が話した中国語のイントネーションの誤りを、先生が言葉で指導してもなかなか伝わらないこともあったようですが、「声調マスター」を学生に使ってもらえば一目瞭然。学生は納得して、お手本に近づけようと、お手本の音声とグラフを確認し、マイクに向かって再チャレンジしている姿が見られました。
言語を習得するためには、読む・聴く・書く・話すといった4技能をバランスよく身につけていくことが重要と言われています。
中国語のコミュニケーション能力を高めるという点において、実際に声を出して、目と耳を駆使して発音チェックができるような教材が少ないこともあり、「声調マスター」はとても貴重で秀逸なツールと言えます。
お手本の音声を聴いたあとに何度も口を動かして声を出すことで、知らず知らずのうちに鍛えられ、自然と中国語らしい発音を体得できるのです。
[おまけ]
“中国語”とかけまして、“自動翻訳の精度”ととく。そのこころは?
どちらも“せいちょう(声調・成長)”が大きなポイントになります。